蛍雪


沈みゆく夕陽を受けて 黄金に染まる粉雪
その色が雪の淡さに透けている

今にも消えてしまいそうである

陽が傾くにつれて赤味を増し
血がしたたるように 天から舞い降りる

永遠に・・・・  と願うのだが

その色は     淡く
何処までも   切なく

蛍雪

(C)Satoru Saito