カメラは大変便利な画材道具である。 たったの数分の一秒で一瞬のうちにフィルムと言うキャンバスに絵を描くのである。 光は絵の具で、レンズは筆に相当する。 風景を見ながら、鉛筆でデッサンするにも早くても10分は掛かるであろう。 その風景は、刻一刻。光や影の具合が変化する。 記憶と勘でデッサンするのと違い、一瞬で何枚も何枚も絵を描く事が出来るのである。 そんなカメラを私はこよなく愛している。 私にとって、大切な画材道具であるからである。 (C)2006.7.30 Satoru Saito